禅僧のおことば 23
両親の思いを大切にしていますか?
私たちは赤ん坊のときから、さまざまな人のおかげで成長することができました。両親の愛情のおかげで一人前に成長することができたわけです。その両親への恩を忘れることは、すなわち生きることへの感謝を忘れることなのです。
仏教の経典には次のような一文があります。 「人の人たる道は恩を知り、恩に報いることである」
人間が人間らしく生きるということは、これまでに受けてきた恩に報いてこそである、と言う意味です。それができない「恩知らず」は人間の道ではないということです。
人生で道に迷ったり、立ちすくんで前に進むことができなくなったとき、そんなときにこそ、両親に会いに行くことです。