禅僧のおことば 25
人の幸せを願っていますか?
仏教の言葉の中に「四摂法(ししょうぼう)」という言葉があります。人がこの世で生きていくうえで大切な4つの心のことです。
- 一つ目は「布施」。自分のことはあと回しにして、相手のために尽くす心のことです。
- 二つ目は「愛語」。人に対して、慈しみある言葉を向けることです。
- 三つ目は「利行」。常に相手のためになる行いをすることです。
- 四つ目は「同事」。相手と同じ気持ちになって考えるということです。
自分の思いを大切にすることは、生きていくうえでとても重要なことです。自分自身を慈しむ心がなくては、人は生きてゆけません。ただし、自分のことをわかってもらいたいのであれば、まずは相手をわかる努力をしなくてはいけないのです。