禅僧のおことば 20
過去の自分を慈しんでいますか?
人間はどんな人生を歩んでも、一つや二つの後悔はあるものなのです。まったく微塵も後悔がない、という人を、私は見たことがありません。しかし、必要以上にあれこれと振り返っては後悔している人もいます。そういう人には共通点があります。
それは、過去の自分を慈しんでいない、ということです。過去の自分を心から受け止めて褒めてあげることです。生きていれば後悔はつきものですが、かつての自分の思いに後悔してはいけないと思います。
一生懸命に生きていたあの頃の自分を慈しんであげること。「それでよかったんだよ」と昔の自分に言ってあげることが何よりも大切なのです。